歯科医師と歯科衛生士の面接対策について 2021.09.27
働きたいと思える医院が見つかれば履歴書を応募して面接を受けるのみです。履歴書の書き方は分かるけど、面接対策は不安と思う方も多いのではないでしょうか。
面接は採用を決定する上で一番重要です。そのため、しっかりと事前準備を整えておく必要があります。特に中途採用者の面接の場合、新卒採用者とは異なる質問が多々あるので注意が必要です。
今回は歯科医師、歯科衛生士の方が転職する上で面接をクリアするためのノウハウをご紹介いたします。
面接の心得
面接を受ける上で最低限の身だしなみは整えておきましょう。例えば金髪やパーマなどの派手な髪形やメイクは避けるのが無難です。
第一印象でその人のイメージは6割決まると言われています。真面目で誠実なイメージを持ってもらえるような服装と身だしなみで面接に臨みましょう。
最近では私服で良いという医院も多いです。特に指定がなければスーツ、黒髪で面接に行くことをおすすめします。必ず私服で来てくださいといった医院の場合はその指示に従いましょう。
面接医院に着いたら必ず元気な声で挨拶してください。中には挨拶をした方が面接官だったといったこともあります。
志望理由
面接で必ずといっていいほど聞かれる質問が志望理由です。面接官は志望理由を聞くことで応募者の姿勢や医院の雰囲気とマッチしているかを見極めます。
当たり障りのない回答だけだと他の応募者と差をつけられません。今までの自分の経験や考えをもとにオリジナリティのある回答をしましょう。
【回答例】
前に働いていた医院は通常診療業務がメインでした。 滞りなく通常診療全般はこなすことができましたが、専門的な知識やスキルを高めていくことでより多くの方の健康をサポートできると思いました。 女性のお客様が来院されることが多く、審美歯科治療が必要になった際に他の医院をご紹介しなければならないこともありましたが、御院では審美歯科、矯正歯科を専門としており最新の設備も導入されています。 通常診療のみならず審美歯科、矯正歯科の知識とスキルを付けることでより多くのお客様を笑顔にしていきたいと思い、御院を志望いたしました。
なぜその医院を志望したかという事と志望理由を裏付けできる理由があると説得力のある回答ができます。
自己PR
自己PRは面接時に聞かれる確率が高い質問の1つです。応募者の中で最も差別化できるポイントの1つでもあります。
具体的に自分自身にどのような強みがあって、その強みをどのように仕事に活かせるかをアピールできれば他の応募者より一歩リードできます!では回答例をご紹介いたします。
【回答例】
私は粘り強く、継続力がある人間です。小学校から大学にかけて体操を続けてきました。当初は演技力もなく、大会でも結果を残せなかったのですが他の選手が練習に来る前から自主練をおこなうことで大会でも成績を残すことができました。この経験から社会人になっても研修内容の復習や日々の業務ノートをつけることで知識と技術研鑽を続けてきました。御院に入職しても変わらず努力を継続して患者様の役に立つ取り組みができます。
学生時代の経験などを事例に出すと回答しやすいです。今までの経験は一人一人異なるので回答にオリジナリティを含むことができます。面接先の医院でも活躍できる自己PRをすることで内定まで大きく前進することができます。
前職の退職理由
前職の退職理由も良く聞かれる質問です。ここで注意しなければいけないことは退職理由を話す際に前職の上司の悪口や人間関係のトラブルが原因でもその理由を正直に話すことは控えましょう。
前向きな退職理由を話すことがあなたのイメージアップに繋がります。それでは回答例をご紹介いたします。
【回答例】
前職では人間関係も恵まれており、多くの患者様の対応もできたので、スキルアップにも繋がりました。しかし、専門的な知識やスキルを向上させることでより多くの患者様を助けることができます。前職では審美歯科、矯正歯科のような専門的な治療はできなかったので、新しいスキルの習得と技術研鑽を求めて転職を決意いたしました。
前職での経験が自身にとってプラスであることと、明確な理由を伝えることで面接官へのイメージアップに繋がります。
長所と短所について
長所と短所について聞かれることも多々あります。この質問の狙いとしては業務への適正や職場のマッチングを測ることです。
面接内容を一貫して矛盾のない回答をすることが重要です。それでは回答例を見ていきましょう。
【回答例】
長所は人見知りなく、誰とでもコミュニケーションを取れることです。前職でも治療中の意思疎通も円滑に進めることができて効率よく業務をこなせました。短所としては積極的すぎることがあり、おせっかいな部分があります。
長所と短所の説明で大切な点は長所をしっかりとアピールして短所は長所に置き換えることができる話題にすることです。また、短所の説明はそれほど細かく話さなくても大丈夫です。
当医院についてご存知のことはありますか?
医院についてどれほど知っているかを問う質問です。しっかりと答えることで意欲の高い人、熱意がある人といったイメージを持たれます。では回答例をご紹介していきましょう。
【回答例】
創業25年の地域密着型の医院であり、最新の治療設備を導入している患者様ファーストの医院だと存じ上げております。患者様のリピート率が高いことも地域密着型医院の特徴ではありますが、専門治療のための最新機器の導入をする常に新しい治療法を先行していく医院という部分にとても魅力を感じました。
面接先の医院の特徴に沿って自分の志望動機を重ねると、より良い印象になるでしょう。経営理念や治療方針は事前にしっかりと調べておくとスムーズに回答できます。
最後に質問はありますか?
面接の最後に最も聞かれる質問です。いくら質問が無くてもありませんと回答することはやめましょう。最後の質問は面接担当者に入社意欲を伝える質問でもあります。
【回答例】
入職前に準備しておくことはありますか?また、事前に1日のスケジュールや業務の流れについて教えて頂きたいです。
逆質問では入職の意欲がある質問をすると面接官への印象が非常に良いす。質問することが特に無かったとしても必ず1問は質問しておきましょう!
まとめ
今回は歯科業界の面接対策についてご紹介しました。面接内容は医院によって異なりますが、基本的にどの医院からも聞かれる内容はほぼ一緒です。
面接は事前準備をしっかりと行えば何も怖くありません。入職したいと思う医院に受かるためにも、しっかりと準備をして面接を受けましょう!